JALマイルの基礎知識
JALマイルとは?
「JALマイル」とは、「JALマイレージバンク(JMB)」というポイントプログラムで貯めるポイントの1種のことを言います。
ポイントを貯めるためにポイントカードを持つだけで貯めることができるポイントもあります。
ですが、航空会社のポイントの場合、氏名や住所などを事前に登録する少し面倒臭いタイプの会員登録だと考えると分かりやすいです。
また、JALは、世界の航空会社で作る「ワンワールド」という提携グループに属していて、
マイルで取る特典航空券を互いに融通しあうことで、ユーザーの利便性を向上させています。
JALマイルのメリット
入会金・年会費
JALマイレージバンクの入会金・年会費は無料です。
前述した通り、単なる無料のポイント会員制度だと考えて間違いありません。
ビジネスクラス以上が取りやすい
JALマイルでJAL便の特典航空券を検索した時、最長360日先まで予約をすることができます。
ですが、同じアライアンスのマイルプログラムからの検索では330日先までしか予約することができないことから、
JAL便の特典航空券席を探す場合、まず海外の競合者より先に席を探せる点はとても大きなメリットの1つとなっています。
また、このあとのJALマイルのデメリットでも書きますが、JALマイルは非常に貯めにくくなっています。
その反面としてJALマイル競合者が少ないという面もあることから、ビジネスクラス以上の上級座席の予約が取りやすくなっています。
国内線の特典航空券でもファーストクラスが取れる
ANAマイルで取る国内線ANA便の特典航空券では、エコノミークラスしか予約できません。
しかし、JALマイルで取る国内線JAL便の特典航空券で、エコノミークラスだけでなく、
Jクラス・ファーストクラスの上級クラス座席を予約することができます。
JALマイルのデメリット
有効期限がある
「JALマイル」には有効期限があり、
原則36か月(3年)です。
有効期限が有るのを忘れていていつまで経ってもマイルが増えないなんてことが起こります。
アプリで簡単にチェックできるようになっているので、チェックだけは忘れないようにしましょう。
貯まりにくい
「JALマイル」はたとえ「JALカード」のプラチナカードであってもマイル還元率は1%を超えることはありません。
また、他のポイントから「JALマイル」に交換していく場合でも交換率は原則50%と半減することになっています。
JALマイルでどんな旅行ができるのか?
JALマイルの醍醐味はやはり「特典航空券」への交換です。
先程も「JALマイルの価値」でご紹介した通り、行先や席のグレードでマイルの価値に大きな差が出てきます。
ここではその具体的な旅行についてご紹介して行きます。
国内旅行
JALの必要マイル数は、移動距離にZONE別にしたZONE変動制となっていて、
2か所の直線距離に応じて(ZONE)、基本必要マイル数が事前に決められ、
その後、人気の高い路線・便の座席が徐々に高くなる(Plus)という形式となっています。
下に、東京羽田からの距離に応じた普通席の基本マイル数(片道)を表にしてみました。
国内の場合、10000マイルあれば、片道どこへでも行くことができるということが分かると思います。
なので、20000万マイルあれば、どこへでも国内旅行ができるということです。
海外旅行
続いて、海外旅行でビジネスクラスとファーストクラスで必要な基本マイル数/レギュラーシーズンのマイル数(片道)を下の表のとおりまとめてみました。
ビジネスクラスまでは、「基本マイル+Plus」の変動制となっていますが、
ファーストクラスは、ノーマルーレギュラーーハイシーズンの3シーズン制となっています。
JALマイルの価値
このように色々なとことに出かけることができる「JALマイル」ですが、JALの1マイルが持つ価値はどれくらいなのかについて解説して行きたいと思います。
JALマイラーの始め方
STEP1:JALマイレージバンク(JMB)に登録
では、ここからあなたがJALマイラーとして、はじめの一歩を歩むためのその手順について解説して行きたいと思います。
STEP2:最初の1枚「おすすめカード」を選ぶ
登録後つぎにするのは、メインとなるクレジットカード選びです。
ここでおすすめするクレジットカードは3種類です。
比較をするのは、年会費・マイル還元率・カード特徴の3点で、その上でそれぞれのカードに向いている人もまとめてみました。
おすすめ券種 | 年会費 | マイル還元率 | 特徴 |
JALカードTOKYU POINT ClubQ DC | 2200円+4980円 | 1%(最大2%) | イオンで還元率2%・WAONとPASMOチャージでもマイル獲得 |
セゾンプラチナビジネスアメックスカード | 33000円+5500円 | 1.125%(最大1.375%) | プライオリティパス無料(レストラン可)星野リゾート優待 |
三菱UFJプラチナアメックスカード | 22000円+2200円+3300円 | 11.2% | プライオリティパス2枚無料(レストラン不可)・マイル交換に費用必須・海外旅行保険(自動付帯) |
JALマイルためるならJALカード1択では?と考える人も多いかと思いますが、
ここはJMBカードへのチャージと交通系電子マネー「PASMO」へのチャージでマイルが貯まる「JALカードTOKYU POINT ClubQ DC」を選出しました。
詳細は別記事に書いていますので、コチラを読んでみてください。
2つ目に上げたのが「セゾンプラチナビジネスアメックスカード」です。
初心者の人にとっては、年会費が合計38500円と高く、しかもビジネスカード?と警戒していしまいそうではありますが、
このカードは、ビジネスカードであってもサラリーマンでも公務員でも作ることはできます。
最後に「三菱UFJプラチナアメックスカード」は、この中で年会費も安く、特典も豊富で、還元率も非常に高いから選出しました。
おすすめ券種 | 向いている人 |
JALカードTOKYU POINT ClubQ DC | 初心者向け・JAL搭乗・イオン利用・PSAMO利用が多い人 |
セゾンプラチナビジネスアメックスカード | 初中級者向け・経費決済で使う人・年2回以上JAL搭乗する人 |
三菱UFJプラチナアメックスカード | 中上級者向け・対象店舗利用できる人・家族旅行が目的の人 |
JALマイラー初心者で、イオンやまいばすけっとユーザーであるなら間違いなく
「JALカードTOKYU POINT ClubQ DC」が1番気軽に始めることができると思います。
お得にできる場所が限定されてしますのが欠点ではあります。
ですが、たとえ初心者でもイオン系の店舗を特に利用していない人でも、年会費・還元率・カード特典など全体バランスを考慮した上で1番おすすめなカードは、
「セゾンプラチナビジネスアメックスカード」です。
また、確かに年会費は確かに高いですが、
- 回数無制限でラウンジ・レストラン利用ができプライオリティパスや
- コンシェルジュデスク・
- 招待日和で1名分の食事無料・
- 最大40%OFFになる星野リゾート優待 など
の特典が年会費以上の価値となっていて、誰でも元を取れてしまうカードとなっています。
最後の「三菱UFJプラチナアメックスカード」は、年会費が22000円とプラチナカードの中では比較的やすい設定となっていて、
- マイル還元率はずば抜けて高く、また、
- プライオリティパスを2枚無料で発行でき、
- その他にもプラチナカードらしい特典が満載のカード
申し分ないように思えるのですが、大きなデメリットとして、
- 還元率が高くなるのは対象店舗で、
- またマイル交換時の手数料が高いという点
があげられます。
カードをゴールドカードとの2枚持ち(デュアルスタイル)をし、スーパーOKなどの対象店舗で日用品をグローバルポイント還元率7%で利用出来るれば、
1000円⇒14グローバルp⇒112JALマイル
がたまり、マイル還元率に換算すると11.2% ということになります。
<デュアルスタイルで対象となる店舗>
そして、「三菱UFJプラチナアメックスカード」で貯まる「グローバルポイント」を「JALマイル」に交換する際、
15200マイルごとに6600円の手数料が必要になります。
しかも年間交換上限が152000マイルですので、
152000JALマイルに交換した場合、66000円の交換手数料が必要になります。
かなり高いです。
そこで、この66000円をマイルを獲得するための必要決済額だと考えた場合、
152000JALマイルを11.2%で貯めた時に必要な金額は、
152000×100÷11.2=1357142.85・・・円
この約1368000円に66000円を加えた1434000円で152000JALマイルを貯めることができるということと考えられ、
152000マイル÷1434000円
=マイル還元率10.5%
という計算で利用できるということになります。
STEP3:日常生活でマイルを貯める方法
つぎにメインのクレジットカードを作ったら、まず固定費や生活費の支払いをすべて移行しましょう。
- 電気・ガス・水道・通信⇒カード払い
- コンビニ・スーパー⇒カード払い/JALPay払い
- アマゾン・楽天市場⇒ポイントサイト経由で購入
電気などの固定費の場合、ポイント(マイル)還元率が極端に低かったり、付かなかったりする場合もあるので、確認しながら「カード払い」の設定をしていきましょう。
また、特定の店舗でカードを利用した場合にポイント還元率が急激にアップするカードが有れば、
メインカード以外のサブカードを持って、さらに効率良くポイント(マイル)を貯めていくこともとても効果的です。
例えば、以下ののようなカードがあげられます。
特定の店舗 | 還元率 | サブカード | 年会費 |
ローソン・セブンイレブン・マック | 7~20% | 三井住友カードNL | 永年無料 |
スーパーOK・肉にハナマサ | 7~20% | 三菱UFJゴールドカード | 2200円 |
「三井住友カードNL」をセブンイレブンのアプリと組み合わせてスマホを利用したタッチ決済をすると、還元率10%で「Vポイント」が貯まっていきます。
その貯まった「Vポイント」を交換ルートで「JALマイル」に交換していくと
最大6%の還元率
で「JALマイル」を貯めていくことができます。
驚異的な還元率で貯められるようになります。
「Vポイント」を交換ルートで「JALマイル」に交換していく方法については、このあとご紹介して行きます。
また、メインカードが「三菱UFJプラチナアメックスカード」の限り、
「三菱UFJゴールドカード」をサブカードとして、スーパーで利用して還元率を爆上げすることができ、
かなり魅力的となっています。
詳細は、別記事に書いていますので、興味のある方は読んでみてください。
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JALPay払い
また日常とはかけ離れてしまいますが、海外で利用する場合は「JALPay」で支払うと
1000円で12JALマイル貯まり、
還元率でいうと1.2% となりかなりお得に利用できます。
ですが、国内で利用した場合、還元率は0.5%と低くなっているため利用するなら海外旅行時に使えるよう設定しておいて損は有りません。
STEP4:他社のポイント移行して貯める
dポイントやポンタポイント、楽天ポイントと言った「基本ポイント」と呼ばれるポイントを貯めて「JALマイル」に交換して貯めていくことができます。
「基本ポイント」とは、物の購入時にポイントカードを提示するとポイントが貯まっていくポイントのことで、
たとえマイルが貯まるクレジットカードで決済したとしても、それとは別に購入額に応じてポイントを付与してくれます。
こういった時も「マイルじゃないからマイル以外のポイントはいらないや」と考えるのではなく、
マイルに交換できるかどうかを把握しておくことが大切となります。
また、「モッピー」や「ハピタス」、「ポイントインカム」「ちょびリッチ」といったポイントサイトのポイントを貯めて、JALマイルに交換して貯めていくことができます。
dポイントやポンタポイントといった基本ポイントだけでなく、ポイントサイトのポイントも含めたポイントの交換ルートを把握していく大切です。
JALマイルを効率良く貯めるためのおすすめのクレカやポイントサイトの詳細について、別記事を書いていますので、気になる方はこちらを読んでください。
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STEP5:最初の特典航空券を狙う
やはり初心者JALマイラーが最初に狙う特典航空券は、国内線です。
最大20000マイルあれば、国内何処へでも旅行することができます。
また、海外旅行で狙うのは、韓国旅行がオススメです。
エコノミークラスではありますが、往復15000マイルで旅行できるので、沖縄旅行するより安く移動できます。
JALマイルのその他の使い方
JALカードファミリークラブ
国際線アップグレード
eJALコイン
1.6倍
ZIPエアーポイント
1.5倍
JALPayマイルチャージ
先にご紹介した海外で「JALPay」を使うと、1000円利用で12マイル貯まるということご紹介しましたが、
ここでは貯めた「JALマイル」を「JALPay」にチャージして使うというマイルの使い方について解説します。
マイルから交換したJALPayポイントは、
1JALPayポイント=1円相当
として、JALPay利用可能店舗での支払いや海外ATMで現地通貨として引き出すことができます。
10000JALマイル⇒11000円相当のポイントに交換出来ます。
つまり、1マイルを1.1倍で使うことができるということになります。
よくある初心者の疑問
Q1:JALマイルとANAマイル、どっちが貯め易い?
貯め易いのは、「ANAマイル」です。
その理由は、ポイントサイトからのポイント交換時の交換率がANAマイルの場合最大70%であるのに対し、
JALマイルの場合、通常50%で、最大60%となっているからです。
Q2:
Q3:初心者が貯めてどれくらいで特典航空券が取れる?
初心者JALマイラーが最初にやるべき5ステップのまとめ