
「ANAプラチナ会員になると、どんなメリットがあるのか」「ANAのプラチナカードを持てば、上級会員になれるのか」
名前は似ていますが、取得方法も利用できる特典も異なります。
結論からお伝えすると、
ANAプラチナ会員は搭乗実績などで獲得する上級会員資格、
ANAプラチナカードはクレジットカードです。
クレジットカードを発行しただけで、ANAプラチナ会員になることはできません。
プラチナ会員になると、
- ANAラウンジ
- 優先搭乗、
- 手荷物の優待
などを利用でき、空港での移動や待ち時間が快適になります。
さらに、スーパーフライヤーズカード(SFC)を申し込めることも大きなメリットです。
私が重視するのは、取得した特典が家族旅行にどれだけ役立つかです。
家族で行きたい旅行を実現し、その旅行を無理なく続けられるかどうかです。
家族5人で利用する場合は、本人向けの特典と同行家族にも使える特典を分ける必要があります。
取得のために使うお金や時間まで含めて、判断する必要があります。
この記事では、ANAプラチナ会員の7つのメリット、家族旅行で使える範囲、2026年に目指す場合の取得条件、SFCとの違いを整理します。
2026年9月に見直された、2028年4月開始のSFC新制度も反映しています。
気になる人は読んでみてください。
ANAプラチナ会員とは?ANAプラチナカードとの違いを解説

ANAプラチナ会員は搭乗実績などで獲得できる上級会員資格
「ANAプラチナ会員」とは、ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーサービスにおける「プラチナサービス」メンバーのことです。
ANAの上級会員=上級ステータス ということになります。
このステータス獲得の通常ルートでは、1月1日から12月31日までに飛行機に搭乗して、
50000プレミアムポイントを獲得し、そのうち25000ポイント以上をANAグループ運航便で獲得すること
が必要です。
また、そのルートとは別に、搭乗と日常のサービス利用・決済を組み合わせて目指す方法もあります。
ここで注意したいのは、プレミアムポイント(PP)とANAマイルは別物だということです。
クレジットカード決済やポイント交換でANAマイルを50000マイル貯めても、
それだけではプラチナ会員にはなれません。
プラチナ会員は、マイルの保有残高ではなく、対象期間中の搭乗実績などで判定される資格と考えてください。
出典:ANA公式「ステイタス獲得条件」/「プレミアムポイントとは」
ANAプラチナカードは年会費を払って保有するクレジットカード
この記事でいう「ANAプラチナカード」は、
「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」など、ANAカードの上位カードを指します。
ANAでは「ANAカード プレミアム」という区分が使われています。
申し込み後にカード会社の審査を受け、年会費を支払って保有するクレジットカードです。
決済でマイルを貯めたり、カードごとの旅行特典を利用したりするための商品になります。
例えば、ANAカード プレミアムには、対象便の利用時に国内線の対象ANAラウンジへ入れる特典があります。
ただし、このカード特典で利用できるのは本会員本人のみで、家族会員や同行者は対象外です。
上級会員資格としてのプラチナと、クレジット32カードのグレードとしてのプラチナは、
取得条件と特典を分けて比較します。
出典:ANA公式「ANAカード プレミアムをお持ちのお客様のラウンジ利用条件」
ANAプラチナ会員・ANAプラチナカード・SFCの違いを比較
| 比較項目 | ANAプラチナ会員 | ANAプラチナカード等 | SFC |
|---|---|---|---|
| 位置付け | 航空会社の 上級会員資格 |
クレジットカード | 所定の資格を持つ人が 申し込めるクレジットカード |
| 取得方法 | 搭乗実績などの 条件を達成 |
カード会社の 審査を通過 |
プラチナ・ダイヤモンド等の 申込資格を得て審査を通過 |
| 年会費 | 資格そのものの 年会費はなし |
カードごとに必要 | 本会員・家族会員それぞれの カード年会費が必要 |
| ANA ラウンジ |
対象便・対象ラウンジで 本人+同行者1名 |
カード特典は国内線対象 ラウンジの本会員本人のみ |
現行制度では対象便・対象ラウンジで 会員本人+同行者1名 |
| スター アライアンス 資格 |
ゴールド | カード保有だけでは 付かない |
現行はゴールド。 2028年4月以降は Plus:ゴールド、light:シルバー |
| 長期利用の 条件 |
毎年の実績で 翌年度資格を判定 |
カード契約の継続 | カード契約の継続。 2028年4月以降の特典は 年間300万円決済か否かで変わる |
なお、ANAカード プレミアムにSFCの機能が付いたカードもあります。
つまり、「プレミアムカードかSFCか」という完全な二者択一ではありません。
大切なのは、カードの商品名と、航空会社の会員資格、SFC会員向けサービスを混同しないことです。
出典:ANA公式「ANAスーパーフライヤーズカード(SFC)とは」/「ANAスーパーフライヤーズカードのサービスについて」
ANAカード プレミアムを検討している方は、ANAプラチナカードのメリット・デメリット比較も参考にしてください。
ANAプラチナ会員になる7つのメリット

①ANAラウンジやスターアライアンス加盟航空会社のラウンジが利用できる
分かりやすいメリットは、対象便で出発する際に「ANAラウンジ」などを利用できることです。
さらに、スターアライアンス・ゴールドとして、加盟航空会社便の利用時に対象の加盟航空会社ラウンジも利用できます。
国内線では出発前に飲み物を飲みながら休憩したり、国際線では対象ラウンジで食事を取ったりと、空港で過ごす時間に余裕が生まれます。
ただし、空港にあるラウンジならどこでも入れるわけではありません。
利用便、出発ターミナル、ラウンジごとの対象条件があります。
また、プラチナ会員資格だけでさらに上位に位置づけされた
「ANA SUITE LOUNGE」を通常利用できるわけではありません。
私は、普段使う空港で家族何人が利用でき、追加でいくら必要になるかを重視します。
②優先チェックイン・優先保安検査・優先搭乗で空港での待ち時間を減らせる
対象便・対象空港では、優先チェックインカウンターや専用保安検査場、優先搭乗を利用できます。
通常の列とは別の窓口やレーンを使えることは、空港の混雑時に便利です。
出張や旅行で何度も飛行機に乗る人ほど、1回ごとの時間短縮が積み重なります。
一方で、優先サービスを使っても、空港へ遅く到着してよいわけではありません。
搭乗手続きや保安検査、搭乗口への到着には、それぞれ締め切りがあります。
また、家族への適用範囲はサービス・空港ごとに異なります。
ラウンジに同行できる人が、すべての優先サービスにも同行できるわけではありません。
③手荷物許容量の優待や優先受け取りで旅行が快適になる
プラチナ会員には、対象便で預けられる手荷物の無料許容量の優待と、到着後の手荷物の優先受け取りがあります。
ANAグループ運航便では、国内線・国際線とも、搭乗クラス・運賃に応じた無料許容量に1個追加する優待が示されています。
重量やサイズには、それぞれの規定があります。
スターアライアンス加盟航空会社便では、原則として個数制なら1個、重量制なら20kg追加となりますが、対象外の運賃などがあります。
荷物が多くなりやすい家族旅行では、本人の許容量が増えるだけでも使い道があります。
ただし、家族全員の無料許容量が自動的に増える制度ではありません。
優先受け取りも、荷物が必ず最初に出てくるという保証ではなく、優先的に取り扱われるサービスです。
出典:ANA公式「手荷物許容量のご優待・手荷物受け取りの優先」
④フライトボーナスマイルが増えてANAマイルを貯めやすくなる
マイル積算対象の便・運賃で搭乗すると、通常のフライトマイルに加えて、ステイタスに応じたボーナスマイルが積算されます。
| プラチナ会員の継続年数 | 対象ANAゴールド・プレミアムカードなし | 対象ANAゴールド・プレミアムカードあり |
|---|---|---|
| 1年目 | 90% | 95% |
| 継続2年以上 | 100% | 105% |
例えば、通常のフライトマイルが1000マイルで、ボーナス積算率が95%なら、ボーナスは950マイル、合計は1950マイルです。
ANAカードの搭乗ボーナスとプラチナ会員のボーナスは、単純に足し算する仕組みではありません。
適用される積算率の高い方が使われます。
また、特典航空券の搭乗では、通常のフライトマイルやプレミアムポイントは積算されません。
マイルでの旅行が中心なら、このメリットを有償航空券で頻繁に飛ぶ人と同じようには評価できません。
出典:ANA公式「マイル・ポイント」/「プレミアムポイントとは」
⑤航空券の予約・空席待ちなどで優遇を受けられる
プラチナ会員は、専用サービスデスクや、対象航空券の予約時の空席待ちの優先などを利用できます。
条件を満たすANA特典航空券・アップグレード特典にも優先の取り扱いがあります。
ただし、優先と確約は違います。
満席の便に必ず乗れるわけでも、特典航空券の座席が無制限に増えるわけでもありません。
また、ANA国内線特典航空券の空席待ちは、現行ではダイヤモンド会員と所定の同行者向けのサービスです。
プラチナ会員の「国内線特典航空券の予約優先」と区別する必要があります。
出典:ANA公式「ご予約」
⑥スターアライアンスゴールドの資格を活用できる
ANAプラチナ会員は、スターアライアンス・ゴールドとして扱われます。
ANA以外の加盟航空会社を利用する旅行でも、対象ラウンジや優先チェックイン、手荷物の優待などを利用できることが魅力です。
海外で乗り継ぐ旅行では、日本の出発空港だけでなく、乗り継ぎ空港や帰国便の出発空港でも価値を感じやすくなります。
ただし、適用されるサービスは利用航空会社・空港・運賃によって異なります。
スターアライアンス・ゴールドに、全加盟航空会社の特典航空券を取りやすくする共通特典が付いているわけではありません。
ラウンジや空港サービスの優待と、ANAが提供する特典航空券の優先は、分けて理解してください。
⑦スーパーフライヤーズカード(SFC)の申込資格を得られる
プラチナ会員になると、SFCの申込資格を得られます。
SFCは、所定の上級会員資格などを持つ人が申し込める、年会費有料のクレジットカードです。
発行にはカード会社の審査があります。
SFCを保有することで、毎年プラチナ会員を取得し直さなくても、SFC会員向けのサービスを継続利用できます。
家族カード会員にもサービスがあるため、家族旅行との相性も検討する価値があります。
ただし、2028年4月以降は、年間決済額などにより「SFC PLUS」と「SFC LITE」に分かれます。
取得後の旅行と決済の使い方まで考えることが、これからのSFC選びでは欠かせません。
出典:ANA公式「SFCとは」/「SFCのサービスについて」
ANAプラチナ会員のメリットは家族旅行でも使える?

ANAラウンジは家族何人まで無料で利用できる?
プラチナ会員の基本は、本人+同行者1名まで、追加のマイルやポイントを使わずに対象ラウンジを利用できるということです。
ANAラウンジでは、同行者は原則として会員本人と同一便で出発し、同時に入室する必要があります。
同行者が配偶者でも子どもでも、無料枠が家族の人数分に増えるわけではありません。
ANAの国内線・国際線ラウンジでは2歳未満の子どもを同行者数に含めませんが、
他社ラウンジにはそのまま当てはめられません。
| 利用場面 | プラチナ 会員本人 |
同行者1人目 | 同行者2~4人目・1人当たり |
|---|---|---|---|
| 国内線の対象 ANALOUNGE等 |
追加負担なし | 追加負担なし | 2000マイル、または, 2アップグレードポイント |
| 羽田・成田の国際線 ANA LOUNGE |
追加負担なし | 追加負担なし | 4000マイル、または 3アップグレードポイント |
| 海外のスターアライアンス 加盟航空会社ラウンジ |
対象条件で 利用可 |
対象条件で 利用可 |
ANAのマイルによる 追加同伴制度は 原則利用不可 |
表はプラチナ会員資格に基づく通常の利用条件です。
対象外の共用ラウンジ等があります。
アップグレードポイントは2026年度の提供をもって終了します。
家族が多い場合は、追加人数に使うマイルまで含めて利用価値を判断します。
ラウンジで使うマイルも、家族の特典航空券に回せる大切なマイルです。
優先搭乗や手荷物優待は家族にも適用される?
プラチナ会員の資格が、そのまま家族に共有されるわけではありません。
| 特典 | 家族旅行での考え方 |
|---|---|
| ラウンジ | 対象条件を満たす同行者1名は追加負担なし。 追加人数には別の条件がある |
| 優先搭乗 | 基本の対象は資格を持つ本人。 家族全員への一律適用ではない |
| 手荷物許容量の優待 | 資格を持つ本人に適用。 家族全員の許容量が増えるわけではない |
| 専用保安検査場 | 空港・レーンごとに同行者の条件が異なる |
| 国際線の事前座席 指定料金免除 |
対象便で、本人および同一予約または 同行者情報を事前登録した同行者が対象 |
特に家族旅行では、国際線の対象となる事前座席指定料金の免除も見逃せません。
家族で並んで座るための負担を考えると、ラウンジ以上に実用的な場面があります。
ただし、希望する席が空いていることは別の条件です。
小さな子ども連れなどの事前改札サービスは、ステイタスの優先搭乗とは別の制度です。
家族が一緒に動けるかどうかは、プラチナ資格に加えて各サービスの同行条件で判断します。
出典:ANA公式「ラウンジ・空港」/「国際線事前座席指定料金の免除」
家族5人で旅行するときのメリットと制約
家族5人のうち1人だけがプラチナ会員で、ほかの4人全員が同行者数に数えられる年齢の場合、ラウンジの基本無料枠で利用できるのは合計2人です。
残り3人も対象ラウンジを利用するなら、現行条件では次の追加負担になります。
- 国内線の対象ANA LOUNGE等:2000マイル×3人=6000マイル
- 羽田・成田の国際線ANA LOUNGE:4000マイル×3人=12000マイル
これは1回の入室についての計算です。
往復や乗り継ぎで利用回数が増えれば、その分も考える必要があります。
一方、現行のSFC制度では、本会員とSFC家族会員がそれぞれ同行者1名を連れて入れるため、夫婦がそれぞれ対象資格を持つなら合計4人分の基本枠を使えます。
それでも、家族5人全員分には届きません。
2028年4月以降は、新制度の区分・利用条件でも判断が変わります。
私は、「全員でラウンジに入るために使うマイル」と「そのマイルを次の旅行に残す価値」を比較して決めます。
家族全員で普通の飲食店を使うことが、その旅行では最も納得できる選択になることもあります。
特典航空券を家族全員分予約する際に有利になる?
条件を満たすANA特典航空券では、家族の予約にも優先の取り扱いがあります。
ANA公式の案内では、基本となる条件は次のとおりです。
- プラチナ会員本人が、自分のマイルを使って搭乗する
- 同行する家族も、会員本人のマイルを使う
- 家族が本人と同一予約番号に入っている
この条件で、ANA国際線特典航空券の予約・空席待ち、ANA国内線特典航空券の予約などに優先の取り扱いがあります。
ただし、家族5人分の特典席が確約される制度ではありません。
本人が搭乗しない家族だけの旅行や、別予約番号の手配にまで、同じ優先が自動適用されるわけでもありません。
私が家族旅行で先に考えるのは、必要人数分の空席、出発日、目的地、利用するマイルです。
プラチナ会員の優先はその予約を助ける要素ですが、家族旅行を成立させる土台は、やはり特典航空券の探し方にあります。
出典:ANA公式「ANA特典航空券・アップグレード特典の優先」
ANAプラチナ会員になるには?2026年の取得条件と費用

ここでは、2026年中の搭乗などで、2027年度のプラチナ資格を目指す場合を説明します。
「2026年度の資格」と「2026年に達成する条件」は、対象となる年が異なるため注意してください。
年間50000プレミアムポイントを獲得する通常ルート
通常ルートの条件は、2026年1月1日~12月31日の年間獲得プレミアムポイント(PP)が、
50000ポイント以上で、そのうちANAグループ運航便による獲得分が25000ポイント以上あることです。
プレミアムポイントは、区間基本マイレージ、運賃・予約クラスごとの積算率、路線倍率、搭乗ポイントなどで決まります。
同じ路線でも、購入する運賃によって獲得数が変わります。
そのため、「何回乗れば達成できるか」は全員共通ではありません。
まず予定している旅行や出張の獲得見込みを確認し、足りない分を計算することから始めます。
なお、特典航空券での搭乗は通常のプレミアムポイント積算対象外です。
一方、ANA SKYコインを支払いに使った対象の有償航空券は、運賃の積算条件に応じてポイントを獲得できます。
出典:ANA公式「ステイタス獲得条件」/「プレミアムポイントとは」
ライフソリューションサービスとANAカード決済を活用するルート
2026年の実績で2027年度プラチナを目指す場合、次の3条件をすべて満たすルートもあります。
| 条件 | 必要実績 | 対象期間 |
|---|---|---|
| ANAグループ運航便の プレミアムポイント |
30000ポイント 以上 |
2026年1月1日 ~12月31日 |
| 対象 ライフソリューション サービス |
7サービス以上 | 2025年12月16日 ~2026年12月15日 |
| ANAカード・ANA Payの 対象決済総額 |
400万円以上 | 2025年12月16日 ~2026年12月15日 |
対象サービスのうち、ANA MallとANAトラベラーズの利用は必須です。
同じサービスを何回使っても、それだけで複数サービスとして数えられるわけではありません。
カード決済とANA Payは、同じお金を二重に数える計算はできません。
ANAカードからANA Payへのチャージ分は集計対象外で、ANA Payでの対象決済を集計します。
その他にも年会費など対象外の利用があります。
この方法は、もともとの生活費や旅行費を対象決済にまとめられ、対象サービスも自然に使う人に向いています。
400万円を達成するために不要な買い物をするのでは、本末転倒です。
また、ANAリサーチはサービス終了に伴い、2026年7月31日までの所定の登録・アンケートポイント獲得実績で判定されます。
10月から始める人が、新たに使えるサービスとして計画に入れることはできません。
出典:ANA公式「ライフソリューションサービス利用が多い方のステイタス獲得条件」
プラチナ会員を目指すために必要な費用の考え方
プラチナ会員になるための費用に、一律の正解はありません。
普段の出張や旅行だけで達成する人と、資格取得を目的に追加搭乗する人では、負担が大きく違います。
取得目的の搭乗費用を試算する際は、1プレミアムポイントを得るのに何円かかるかという「PP単価」が目安になります。
| 仮定する平均PP単価 | 50000PP分の航空券代の試算 |
|---|---|
| 10円 | 50万円 |
| 15円 | 75万円 |
| 20円 | 100万円 |
上記は「50000PP×仮定の平均単価」による試算です。
実際の航空券価格で計算し、空港までの交通費・宿泊費等を別途加算します。
私が見るのは、合計獲得ポイントよりも、もともとの予定に対して追加でいくら必要かです。
例えば、予定している出張・旅行で40000PPを獲得する人と、ゼロから50000PPを獲得する人を、同じ取得費用で評価することはできません。
ライフソリューションルートの400万円も、その全額が「資格取得費用」になるわけではありません。
通常の生活費と、条件達成のためだけに増えた支出、ほかのカードを使えなくなることで減る還元を分けて計算します。
プラチナ会員の有効期間と事前サービスの違い
2026年の実績で獲得する2027年度プラチナの通常のサービス期間は、
2027年4月1日~2028年3月31日です。
通常のプレミアムポイント条件を早く達成した場合は、翌年度が始まる前に「事前サービス」を利用できます。
4月以降の達成では、通常、条件達成から約2~3日後にデジタルカードへ反映されてから利用でき、1~3月の達成者は4月中旬からの開始となります。
一方、ライフソリューションサービスを組み合わせた条件達成では、事前サービスは対象外です。
2026年に30000PPとサービス・決済条件をそろえても、その時点ですぐプラチナ特典が始まるわけではありません。
早めに家族旅行で特典を使いたい人は、必要ポイント数の違いだけでなく、特典を使い始められる時期も比較してください。
出典:ANA公式「プレミアムメンバー事前サービス」/「ライフソリューションサービス利用による条件」
ANAカードの入会特典も確認しておこう
ANAアメックスゴールドは、入会特典と対象航空券購入時のマイル還元を組み合わせて活用できるカードです。
ANAプラチナ会員のデメリットと注意点

取得には時間と費用がかかる
資格取得のためだけに搭乗を増やすと、航空券代に加えて空港への移動費や宿泊費、休日の時間も必要になります。
「ラウンジに入りたい」という理由だけで高額な追加搭乗をする前に、取得費用を家族旅行の航空券やホテルに使った場合と比べてください。
私は、まず家族で行きたい旅行を決め、その旅行に必要な費用を優先します。
そのうえで、その旅行を快適にするための追加投資として、ステイタス取得が見合うかを判断します。
プラチナ会員資格は永久に維持できるわけではない
プラチナ会員は、毎年の実績に基づいて翌年度の資格が判定されます。
一度取得すれば、その後ずっとプラチナ会員でいられる仕組みではありません。
SFCを取得した場合も、SFCの保有だけでプラチナ資格そのものが更新されるわけではありません。
プラチナ会員向けサービスと、SFC会員向けサービスには違いがあります。
「資格を維持するために、来年も無理に飛ばなければならない」と感じるなら、毎年プラチナを目指す方法が自分に合っているか、立ち止まって考える価値があります。
家族全員が同じ上級会員特典を受けられるわけではない
1人がプラチナ会員でも、家族全員が上級会員になるわけではありません。
ラウンジの同行者枠、優先サービスの対象者、予約優先の条件は、それぞれ異なります。
家族旅行では、本人だけが早く搭乗したり、本人だけが別の動線を使えたりしても、十分なメリットを感じにくい場面があります。
本人が使える特典の数より、家族全員で行動したときに使いやすい特典がいくつあるか。
この視点で見直すと、取得する価値がはっきりします。
2026年の特典変更と終了するサービスに注意
取得費用を判断するときは、利用できる特典に加え、終了・変更が決まっているサービスも押さえる必要があります。
| 項目 | 変更内容・時期 |
|---|---|
| アップグレード ポイント |
2026年度の提供をもって終了。 今後も毎年付与される前提で取得費用を計算しない |
| 羽田空港駐車場の 優先予約 |
2026年9月30日で終了 |
| ダイアリー カレンダー 手帳 |
2026年版のお届けをもって終了 |
| SFCの サービス区分 |
2028年4月からSFC PLUS/SFC LITEへ。 2026年9月にLITEのラウンジ条件等を見直し |
特にこれからプラチナを目指す人は、以前の体験談にある「アップグレードポイントが毎年もらえる」という説明を、そのまま将来のメリットとして計算から外します。
また、2027年度ダイヤモンド会員への50000マイル進呈は、プラチナ会員向けの一律の代替特典ではありません。
出典:ANA公式「アップグレードポイントのサービス終了について」/「プラチナサービス」/「SFCのサービスについて」
ANAプラチナ会員とSFC会員はどちらがおすすめ?

プラチナ会員とSFC会員の特典・維持条件を比較
プラチナ会員とSFC会員は、片方しか選べない関係ではありません。
プラチナ会員になってSFCを発行し、両方を持つこともできます。
判断したいのは、
- 毎年プラチナ資格を取る必要があるのか?
- SFCのサービスで自分の旅行には十分なのか?
という点です。
| 比較項目 | ANAプラチナ会員 | SFC会員 |
|---|---|---|
| 資格・サービスの継続 | 毎年の搭乗実績等で判定 | カード契約を継続。 2028年4月以降は 決済額等でPlus/LITEを判定 |
| フライトボーナス | 90~105% | 現行はカード種別により 35%・40%・50% |
| 家族への広げ方 | 同行者条件の範囲で利用 | SFC家族カード会員も 対象サービスを利用できる |
| スターアライアンス・ゴールド | 資格有効期間中に利用 | 現行は対象。 2028年4月以降はSFC PLUSが対象 LITEはシルバー |
2028年4月からのSFCは、原則として
ANAカード・ANA Payの対象年間決済額
- 300万円以上なら「SFC PLUS」
- 300万円未満なら「SFC LITE」
となります。
SFC本会員が100万ANAライフタイムマイルに到達している場合などには例外があります。
2026年9月の見直し後、LITEでも国内線ANAラウンジは混雑時を除き利用でき、
国際線はANAグループ運航便搭乗時に羽田・成田・ホノルルのANAラウンジを利用できる制度となりました。
国内線では事前予約の仕組みも導入予定です。
つまり、「300万円未満ならANAラウンジが全面的に使えない」という説明も、発表された新制度とは異なります。
ただし、LITEはスターアライアンス・ゴールドではないため、他の加盟航空会社を使う海外旅行では違いが大きくなります。
既存会員の最初の区分判定に向けた利用期間は、2026年12月16日~2027年12月15日です。
新規入会者には入会時期による取り扱いがあるため、取得計画と決済計画を合わせて組み立てます。
出典:ANA公式「フライトボーナスマイル」/「SFCのサービスについて」
プラチナ会員になったらSFCを取得すべき?
私の結論は、今後もANAやスターアライアンス便を利用し、家族を含めて特典を使う見込みがあるなら、SFCの取得をおすすめするということです。
一方、プラチナになれたからという理由だけで、高額なカード年会費を払い続ける必要はありません。
今後の利用回数が少なく、維持費に対して特典を使う機会が少ない人は、取得を急ぐ必要はありません。
家族カードを発行するなら、本会員と家族会員の年会費を合計します。
さらに2028年以降もスターアライアンス・ゴールドを活用したい人は、通常の支出でPLUSの決済条件を満たせるかまで考える必要があります。
家族カード利用分は本会員の区分判定用決済額に合算され、家族会員のサービス区分も本会員に合わせて提供されます。
夫婦それぞれが独立した本会員として300万円ずつ使う話とは区別してください。
SFC取得に向けたANAカードの選び方
SFCを目指す場合も、最初から最上位のANAカードを選ぶ必要はありません。
私は、次の順番で比較します。
- SFCへ切り替えられる対象商品かを確認する
- 切り替え後の本会員・家族会員の年会費を合計する
- 普段の支払いでの実質的なマイル還元率を比較する
- 家族旅行で実際に使う特典を確認する
- 将来PLUSを目指すなら、対象決済を自然にまとめられるか確認する
例えば、SFCの一般カードとゴールドカードでは、夫婦2人で保有する基本年会費は次のように違います。
| カード種別 | 本会員 年会費 |
家族会員1名の 年会費 |
夫婦2人の 合計 |
|---|---|---|---|
| SFC一般 (JCB・VISA・Mastercard) |
11275円 | 5610円 | 16885円 |
| SFCゴールド (JCB・VISA・Mastercard) |
16500円 | 8250円 | 24750円 |
金額は税込みの基本年会費。
割引条件は適用していません。
一般カードでマイルへの交換率が高いコースを選ぶ場合は、別途移行手数料がかかります。
ラウンジなどのSFCサービスを主目的に維持費を抑えるなら一般カード、決済も集約してマイルを貯めるなら、移行手数料まで含めてゴールドと比較するのが合理的です。
家族5人でも、夫婦が保有する2枚の基本同伴枠は合計4人分なので、年会費とは別に残る1人の利用方法を考えます。
同じANAカードでも、すべての商品に対応するSFCがあるわけではありません。
「ANAカードだから、取得後はそのままSFCにできる」と決めつけず、対応する商品を選ぶ必要があります。
また、カードを先に保有していても、SFCへの切り替えが無条件で保証されるわけではありません。
カード比較では、入会キャンペーンの獲得マイルだけでなく、2年目以降の年会費と家族全体の使い勝手まで見ることが大切です。
関連記事:ANAゴールドカードの年会費・マイル還元率・特典・キャンペーンを比較
ANAプラチナ会員になる価値がある人・ない人

ANAへの搭乗が多く上級会員特典を活用できる人
私がプラチナ会員の取得をおすすめするのは、出張や旅行でANAへの搭乗が多く、普段の予定に少し追加することで条件に届く人です。
有償航空券での搭乗が多ければ、フライトボーナスマイルを活用する機会があります。
対象空港を繰り返し使うなら、ラウンジや優先サービスの利便性も積み重なります。
本人1人での出張が多い人と、家族5人で年に1度旅行する人では、同じ特典でも価値が違います。
利用頻度が高い人ほど、取得費用を納得しやすい資格です。
SFCを取得して長期的に特典を利用したい人
今後も継続して飛行機に乗り、SFCのサービスを家族旅行にも使いたい人は、プラチナ取得を目標にする理由があります。
ただし、これからは「一度頑張れば、その後はずっと今と同じ特典」という考え方では判断できません。
年会費に加え、将来のSFC区分と、自分が利用する航空会社まで含めて判断します。
国内線ANA中心なのか、スターアライアンスの他社便を使う海外旅行も多いのか。
この違いで、LITEでも十分なのか、PLUSの維持が重要なのかが変わります。
取得後の使い道が具体的に決まっている人ほど、資格取得のための追加費用を判断しやすくなります。
マイルを使った家族旅行が中心でプラチナ会員を急ぐ必要がない人
年に1~2回の家族旅行が中心で、航空券も主にマイルで手配する人は、プラチナ取得を最優先にする必要はありません。
特典航空券では通常のプレミアムポイントやフライトマイルを獲得できず、家族が多ければラウンジの基本無料枠だけでは人数が足りません。
この旅行スタイルの人には、プラチナ取得よりも次の3つを優先することをおすすめします。
- 家族の人数と行き先から、使うマイルを選ぶ
- 必要人数分の特典航空券を探せるようにする
- 通常の生活費やポイント活用で、無理なくマイルを貯め続ける
上級会員にならなくても、家族でマイル旅行はできます。
まず旅行を実現する力を身に付け、その後に快適さを高める方法としてプラチナやSFCを検討する順番でも十分です。
資格取得に使う数十万円を、家族のホテル代や現地での体験に回した方が、旅行全体の満足度が高まる人もいます。
まとめ|ANAプラチナ会員のメリットは取得費用と旅行スタイルで判断しよう

いかがだったでしょうか?
「ANAプラチナ会員」には、
- ANAラウンジなど
- 優先搭乗サービス
- 手荷物優待
- フライトボーナスマイル
- 予約の優先
- スターアライアンス・ゴールド
- SFCの申込資格
というメリットがあり、
「ANAプラチナカード」とは別の制度であり、カードを持つだけでプラチナ会員になるわけではありません。
そして、このステータスを取得するべきかどうかは、家族旅行で判断する場合、次の点が大切です。
- 本人に付く特典と、同行家族にも使える特典を分ける
- ラウンジの基本無料枠は本人+同行者1名と考える
- 特典航空券の優先には、本人のマイル・本人の搭乗・同一予約などの条件がある
- 取得の追加費用と、取得後に使う回数を比較する
- SFCは2028年4月以降の制度も含めて評価する
私の結論は、普段からANAを利用し、取得後の特典を使う場面が具体的に見えている人には、プラチナ会員の取得をおすすめするということです。
一方、マイルで家族旅行を実現することが先なら、ステイタス取得を急ぐ必要はありません。
大切なのは、会員資格を取ることをゴールにせず、家族で行きたい旅行から逆算すること。
旅行の実現に必要な費用を確保したうえで、繰り返し使える特典に見合う範囲で取得費用をかけることが、私のおすすめです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。